OL 万千湖さんのささやかなる野望




 沈黙は、ふとしたときにやってくるものだ。

 万千湖が、
「この間、テレビで、iPhoneで念写する方法ってやってて、ビックリしたんですよ~」
と言い、駿佑が、

「連写の間違いだったんだろ」
とオチを先に言ったところで沈黙が訪れた。

 あまりにくだらない話だったからかもしれない。

 ちょっと気まずいな……と思いながら、万千湖は見慣れたおのれの部屋の中を見回してみた。

「えーと……」
と特になんの話をするというビジョンもなく、適当に言ったとき、窓近くのデスクの上に置いていた日記が目についた。