OL 万千湖さんのささやかなる野望

「宝くじ持って売り場に行ってみろ」

 照合してもらえ、と言ったが、
「いやいや、もうちょっと夢を見させてください」
と万千湖は言う。

「……外れる気満々じゃないか。
 番号見てもらったあと、新しいの買えばいいだろ」

 宝くじ、常になにか売ってるんだから、と言うと、万千湖の表情が明るくなる。

「そうですよねっ。
 じゃあ、今度そうしますっ」

 万千湖の淹れてくれた温かい緑茶を飲みながら駿佑は言った。

「しかし、今回にみたいに一枚しか買わないんじゃ確率は低いんじゃないか?」