週末のお出かけ用に、新しいいいアイテムはないかとドラッグストアで化粧品を見たあと、瑠美は100均に寄った。
保温機能も保冷機能もないが、前見た100均のドリンクボトルが気になっていたからだ。
ふたつ可愛いのがあって選べなかったのよね。
二個買ってから悩もうかしら。
いらない方、万千湖にやってもいいし、などと思いながら、店に入ると、隅にある園芸用品の辺りで、万千湖が男と話していた。
黒いロングコートの似合う、ちょっと影のあるイケメンだ。
誰っ? と瑠美は足を止めて見入る。
万千湖は男に向かい、ペコペコ頭を下げていた。
……知り合いなわけじゃないかも。
あの子のことだから、足踏んじゃって謝ってるだけかも。
イケメンだけど、ちょっと迫力あるから、ヤクザとかだったらどうしよう。
ここは……
助けに入るのは怖いから、警察に通報するとか? と瑠美が身構えたとき、男が自分に気がついた。



