1800万か、900万か。
とりあえず、万千湖は夕方、実家に電話してみた。
だが、
「あんた、何回かけてくんのよ。
まだ断ってないの?」
と叱られる。
「それが実は、一緒に家買ってくれるかもしれない人がいて。
その人と住むのなら、900万円ですむんだけど……」
半々に住んでもまだ広いから、お母さんたちも一緒に住む? と万千湖が訊き終わらないうちに、母は身を乗り出すようにして訊いてきた。
「なにそれっ。
あんたの結婚相手っ?」
「いや、結婚相手じゃなくて、見合い相手」
と言って、同じことでしょっ、と怒られる。



