「いやいや、最近まで知らなかったんだよ。 だって、白雪くん、商店街で働いてたって言ってたから」 部長は笑って、そう言っていた。 「経歴にもそう書いてあったし。 面接のときには商店街のマスコットキャラをやっていましたとか言うから、着ぐるみに入ってたのかと思ってた。 白雪くんがアイドルだったっていうのは、最近、雁夜くんに聞いたんだよ」 そう語ったあとで、部長は息子たちを送って外に出た。 入れ替わりに、さっきからこちらを見ていた雁夜が、すっとやって来て目の前に座る。