詳しい話はこれから詰めることにして、モデルハウスを出る。
あの港に車を戻し、万千湖たちは車の中から海を眺めた。
こうしていると、時間がモデルハウスが当たる前に戻った気がしてくるが、確実に日は落ちていた。
万千湖はとりあえず、実家に訊いてみた。
駿佑の身内でなければ譲渡できなさそうだったが。
とりあえず、1800万であの家がいるかどうか確認してみろと駿佑に言われたからだ。
「モデルハウス?
ほんとうに当たったの?」
半信半疑に訊き返してくる母に、図面を送ってみた。
「なによ、これ。
入んないわよ、こんなドデカイ家、うちの敷地に。
敷地面積いっぱいに家を建てれば建たないこともないかもしれないけど。
駐車場はよそに借りるとしても、どうやって家の周り歩くのよ。
こんなふうにっ?」
いや、どんなふうに。



