OL 万千湖さんのささやかなる野望




 軽快なトークを聞きながら、食べ終わった万千湖は、駿佑に訊いてみた。

「抽選って、何次まであるんでしたっけ?
 今回、何人残れるんですか?」

「一人だ。
 これで終わりだ」

 テレビではないので、画面を見てもなにもないのだが、ナビの画面を見つめながら、駿佑はラジオを聴いていた。

「まあ、当たらないでしょうけど。
 なんだかドキドキして楽しかったです」

 ふふふ、と万千湖は笑ったが、その笑いが止まった。

「では、ここらで一曲、リクエスト曲いっときましょうか」

 県名とペンネームを読み上げられたときは、まだ笑っていたのだが。

「『太陽と海』で『マイスター』」

 ひっ、と万千湖は息を呑む。