OL 万千湖さんのささやかなる野望

 カップを洗い終わった雁夜は、
「あ」
と声を上げる。

 身構えた万千湖だったが、雁夜は、その辺の女子社員がみな、なぎ倒されそうな破壊力の笑顔を考えもなしに浮かべ、

「ありがとう。
 この間のお弁当、ほんとうにおいしかったよ」

 そう言って、そのまま行ってしまった。