「ほ、本当に本当!?これ、夢じゃないよね……?」
自分の名前を早速1組のトップに見つけて、ゆっくりと視線を下へとずらしていった。
私の名前の数個下に、探し求めていた友香ちゃんの名前を発見した。
「また同じクラス?卒業まで一緒?」
「そうだよ、瑠莉!嬉しすぎる〜!」
ぎゅっとキツく抱きしめられ、ポンポンと頭を撫でられる。
「もうっ、私はそんなに子どもじゃないよっ!」
「こんなちっちゃくて可愛い生き物、愛でたくて仕方ないのよ。悪い虫からは絶対に私が守るんだから!」
「悪い虫って……」
……というか、友香ちゃん。
地味に私の悪口言ってるよね!?
「身長が低いこと、コンプレックスですごーく気にしてるんだからね!」
こんなやり取りは中学生の頃から何度もしている。
今ではもう友香ちゃんの口癖のようなもので、私がこうして反論するまでが一連の流れだ。
「それよりさ」
私の体を解放してくれた友香ちゃんは、またクラス表の方へ顔を向けて、大きなため息をついた。