一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを






あれから琥珀くんとは、毎日一緒に帰るようになった。


というのも、毎日琥珀くんから「帰るぞ」と声をかけられる。


それがとても嬉しい。


友香ちゃんからは一緒に帰れる日が減って寂しいとさえも言われてしまうほど。


友香ちゃんには申し訳ないけれど、琥珀くんと一緒にいられるその時間は、私にとってとても幸せな時間だった。



「瑠莉、帰ろ」



ほら、また今日も。



「うんっ」



そんな琥珀くんに私は今日もまた喜んでしまう。



「友香ちゃん、また明日ね」


「本当幸せそうで羨ましいよー、またね!」



友香ちゃんともお別れをして、琥珀くんの後ろをついて行く。


今まで琥珀くんの隣を歩く人はいなかったから、しばらくは注目の的になっていたけれど、この光景が見慣れてきたのか、最近はあまり見られなくなった。


この調子で琥珀くんが怖い不良だって噂も無くなっちゃえばいいのに。