「ただいま」
「おかえり瑠莉!今誰かと話してた?」
「う、ううん!1人だよ?」
「そっか気のせいか」
家に入ると健兄がいた。
危なかった……
健兄と琥珀くんが鉢合わせしたらどうなる事か。
男性恐怖症の私を最も過保護に守ろうとしてくれているのは健兄だから、私が男の子といると知ったらどうなることか。
健兄のことだから殴りかかってしまいそうだ。
考えるだけで身震いする。
健兄と琥珀くんは鉢合わせしないようにしないと……
そう心に決める。
これから一緒に帰る時は気をつけないとなぁ。
念の為に琥珀くんにも健兄の話をしておいた方がいいかもしれない。
また今度この話は話そう。
そう心に決めて、自分の部屋へ着替えに向かった。



