「本当に?」
もう1つわかった。
結構琥珀くんも心配性らしい。
私の周りにはそんな人ばかり。
グイッと顔を近づけて来る琥珀くんに、胸が大きく音を立てる。
「ち、近いよっ」
「ごめん、嫌だったよな」
「え、それは違くて……!」
勘違いをさせてしまったかもしれない。
男の子が苦手だからダメって思ってしまったかな?
そうじゃなくて、ただびっくりしただけで。
「じゃあもっと近づいていいわけ?」
「……っ」
それはそれで私の心臓がもたないかもしれない。
「っ、いいよ」
絞り出したような小さな声。
その声が届いたのか届かなかったのか、琥珀くんは私の目を真っ直ぐに見つめる。
そんな時間がしばらく続いて。
「ったく、瑠莉は俺を惑わせる天才だな」
「……?」
琥珀くんの言っていることの意味はよく分からなかったけれど。
ちょっぴり琥珀くんは困った顔をしていた。



