安心するほどの大きな背中。
私は琥珀くんの背中の上で揺られている。
「椅子探すからちょっと待って」
そう言われて人混みをかき分けながら歩き続けること数分。
やっと空いているベンチを見つけて、そこに降ろされた。
「絆創膏は?」
そう言われて巾着バッグの中から絆創膏を2つ取り出す。
右足だけだと思っていたけれど、左足も擦りむいてしまっていたらしい。
また私の前にしゃがみ込んだ琥珀くんは、両足に絆創膏を貼ってくれた。
「これで大丈夫か?」
「うん、ありがとう」
また琥珀くんが助けてくれた。
琥珀くんはいつだって私の救世主。
私のヒーロー。
私のトクベツ。
琥珀くんのことを考えるだけでこんなにもドキドキする。
えっ、それって───
何かに気づきそうになった時、琥珀くんに声をかけられた。



