「瑠莉!こっち見ろ、瑠莉!」
「こ、琥珀くんっ」
自分でもびっくりするくらい弱々しい声。
私の腕を引いたのは琥珀くんだった。
それがわかった途端安堵する私。
体の震えも止まっていた。
「1人にしてごめん」
「ううん、私が突然止まったから……」
そう、ちゃんとついて行かなかった私が悪い。
「足、痛いのか?」
なんで琥珀くんはなんでも気づいちゃうんだろう。
「ちょっと擦りむいちゃったみたいで……でも絆創膏あるから!」
「ん」
何も言わずに背中を見せてしゃがみ込む琥珀くん。
私はなんなのかわからず、頭にハテナを浮かべる。
「乗れ」
乗れって……もしかして、おんぶ?
「む、無理だよ!重いし琥珀くんに申し訳ない」
「そんなんいいから早く乗れ」
琥珀くんは全然話を聞いてくれなくて、早く乗れの一点張り。
折れた私は、大人しく琥珀くんの背中に乗らせてもらうことにした。



