一途なイケメンくんととろけるくらいに甘いキスを




なんか取ってやるよとやった射的は2回ともハズレ。


さすがに琥珀くんも肩を落していたけれど、ヨーヨー釣りで浴衣と同じ紫色のヨーヨーを取ってくれた。


射的は難しいっていうし、全然気にしていなかったのに。


ちょっといじけモードだった琥珀くんの機嫌も戻ったみたい。


そんな琥珀くんもちょっと可愛いなと思ってしまったけれど。



「そろそろ花火見えるところに移動するか」


「うん、そうだね」



屋台のある通りは明るくて木も生い茂っているから花火が見づらい。


お祭りのメインでもある花火だからちゃんと見たいと移動することにした。


さっきまでと同じように琥珀くんの少し後ろを歩いていたのだけれど、足に違和感を感じて立ち止まる。


親指と人差し指の付け根が痛い。


下駄の緒が擦れて靴擦れを起こしてしまっていた。


普段履きなれない下駄を履いたから……


花火を見れるところまで我慢しよう。


そこに着いたら念の為持ってきていた絆創膏を貼ればいい。


そう思って顔を上げると、目の前にはもう琥珀くんの姿がなかった。