私の琥珀くんに対する気持ちがわからない。


きっとトクベツな存在なのはわかるけれど、それ以上でもそれ以下でもなくて、答えが出せない。



「瑠莉は天地と一緒にいて楽しい?」



琥珀くんと一緒にいて……


学校だったり、昨日みたいに外だったり。


琥珀くんと一緒にいる時間は何度もあったけれど、嫌だと思ったことは一度もない。


昨日だって一日中ずっと楽しかった。


きっと琥珀くんが気遣って距離を取ってくれてるからかもしれないけれど、まるで男性恐怖症を克服したかのように。


とても居心地のいい時間だった。



「楽しい、かも……」


「それならもうすぐ答えも出てきそうだけどなぁ……」



友香ちゃんはそう言うけれど、私の中ではまだまだ。


気持ちの先にモヤがかかっていてなかなか見えない。



「またどっか遊びに行ったりするの?」


「えっと、夏祭りに誘われました」


「夏祭り!いいじゃんいいじゃん!まだ天地のこと信用したわけじゃないけど瑠莉は心許してるみたいだし、アイツなら瑠莉のこと守ってくれると思う」



友香ちゃんはそう言ってくれた。