「で!でっ!何がどうなってこうなったの!?」



夏休みということもあって、同年代の学生で溢れるカフェの店内。


そこで私は質問攻めにあっている。



「ちょ、ちょっと落ち着いて友香ちゃん」



こうなった経緯は昨日のこと。


琥珀くんから突然の告白を受けた私は、家に帰ってから迷わず友香ちゃんに電話で相談。


もっと詳しく話が聞きたいと今日こうして会うことになったのだ。



「絶対天地は瑠莉に気があるとは薄々勘づいていたけど、まさかこんなすぐに……っていうか、2人で遊んでたのも初耳よ!?」



昨日琥珀くんの育った児童養護施設に行ったことは友香ちゃんには言っていなくて、ついさっきその話をした。


だからその事にもびっくりしているみたい。


それもそうだ。


男の子が苦手だと言っている私が、男の子と出かける日が来るなんて、私だって思ってもいなかった。


それができるのは、なぜか琥珀くんは私の中でトクベツだから。


そう、トクベツ。


それが何を意味するのか私は知りたくて、友香ちゃんに相談することにしたんだ。