琥珀くんと彼氏と彼女。
パッと頭の中に琥珀くんと手を繋いで歩く姿が浮かんで、妄想の世界なのになんだか照れてしまった。
「あらっ、もしかして片想い?」
「えっ!?」
「え、違うの?」
……どうなんだろう。
私、琥珀くんのこと、どう思ってるんだろう。
「瑠莉ちゃんの反応見たら、てっきりあの子のことが好きなのかなって思ったんだけど私の勘違いかな?」
わからない。
琥珀くんへの私の気持ち。
今まで考えたことがなかった。
私のヒーローである琥珀くん。
私にとって琥珀くんって?
「うんうん、青春っていいねぇ〜。ゆっくり考えてみるといいよ!もしかしたら素敵な気持ちに気がつくかもしれないよ?」
ポンっと私の肩を叩いて先輩はホールへと戻って行った。
休憩室に入る前にちらりと琥珀くんの方を見る。
たまたまこちらを見ていたみたいで目と目が合った。
なんだか照れくさくてすぐに視線をそらしてしまった。
これじゃあ、まるで琥珀くんが好きみたいな……
……好き、なのかな。
まだ私の気持ちはわからない。
これから先、わかるのだろうか。
モヤっとした気持ちを抱えたまま休憩に入ることになった。



