「知ってんだよ、お前らが罰ゲームで瑠莉に告白しようとしてたこと」



琥珀くんの口からは、信じられない言葉が出てきた。


罰ゲーム?


この告白は罰ゲームだったの?


怖くてもちょっと嬉しかったあの言葉は、全部嘘だったの?



「チッ。バレてんなら仕方ないか。そう、さっきの告白もぜーんぶ嘘。別に瑠莉ちゃんのこと好きなわけじゃないし、可愛いから付き合えたらラッキーって程度だったし。もうどうでもいいよ。俺の負け」



ヒラヒラと両手を上げて、不敵な笑みを浮かべる遠藤くん。


それが琥珀くんの言ったことは本当のことだったのだと決定づけた。


本当に嘘だったんだね。



「てめぇ!」


「ま、待って、琥珀くん……だめっ」



途切れ途切れで、声にならない言葉で今にも遠藤くんに殴りかかりそうな琥珀くんを止める。


そんなことをしたら、琥珀くんが悪者になってしまう。


それは嫌だ。