…最悪だ。


わたしは、ベッドの中でうずくまる。



付き合い始めて少し落ち着いてから、2人でお父さんに報告した。

もうそのときの顔といったら、目を見開けて驚いていた。


でも、わたしの交際相手は、自分の認めた後輩。

だから、悔しがりながらも、わたしたちの交際を許してくれた。


「咲姫さんは、一生かけて俺が守ってみせます」


千隼くんは、お父さんの前でそう宣言してくれた。



それから、千隼くんと付き合って4ヶ月がたった。

わたしたちのお付き合いは、いたって順調。


千隼くんは、学校や外に出たときには、わたしに変な虫がつかないようにと守ってくれる。

慧流座のみんなと集まるときだって、たとえ仲間であっても、わたしに気安く触らせようとはしない。


そんな頼もしくて、心強い千隼くんだけど…。