「さてさて、次はストーカー疑惑かな?」
「あっ、それはもう…でも、なぜハッピー不動産だと分かったのですか?」
暫くの間を置いて、彼は話し始めた。
「私の会社は岩崎建設と言って…」
「えっ!え〜っ!あ、あの日本一の岩崎建設なの!だから、あの時も…さっきも」
駅の警備員の態度の急変。
テラでの待遇。
全てが納得できた。
岩崎建設は、日本の建設業界のみならず、世界的にも有名な大企業で、その社長である岩崎重蔵(しげぞう)は、今や国政にも関与している程の人物であった。
「あ、でも…だとすると…」
「はい。ハッピー不動産は、ライバル会社になります」
「ら、ライバルだなんて、恐れ多いことを。ウチは小さな会社だし…」
「でも、業績はなかなかのものです」
「そ、そうなんだ。アハハっ💦私は自分に精一杯で、気にもしてなかったわ」
「あの日、君のスマホにハッピー不動産のマークが貼られてましたから。ほら、これ」
彼が、テーブルに置いた私のスマホを裏返す。
「あ、そういえば…」
入社時に部長から貰った社章ラベル。
「家ってのはなぁ、住む人が本当に安らげる場所でなくてはならない。そのために、精一杯の誠意を込めて働くのが、俺たちの使命だ!」
部長に感動し、貼ったラベルであった。
単細胞の私。
「分かりました。てことは…つまりは…」
「つまりは?」
イケメンの微笑み。
「大変失礼いたしました!!ほんっとにすみません。大企業の御曹司様に、なんて失礼なことを!」
穴があったら入りたい。
(ん?これはことわざだったかな…?)
どうでもいいことである。
「はは、分かりませんよ。この後このまま誘拐犯になるかも知れないですから。アハハ」
「もう!からかわないてください」
内心、誘拐されてもいいと思った私💦
そんなバカなことを考えてた時。
「誠さん❣️お久しぶり〜」
甘い声に、一瞬警戒。
「今、アメリカから戻ったんだけど、来てるって聞いたので、ご挨拶ぐらいと思って」
近づく気配に、向けない私。
(なになに?この感じ。聞いたことある声に…いい香り)
「ラブさん。ご無沙汰しています。相変わらず忙しそうですね」
「ら、ラブ〜っ⁉️」
思わず声が出てしまった。
(ほ、本物。マジマジまじィ〜💦)
「始めまして。ラブです。あら??」
化石になった私(干からびてはないっ!)。
「あなた、確か…去年のコンサートで、二階席から乗り出して、落ちた方ですよね?」
「あっ…」
熱が入り過ぎて、落下した記憶が蘇る。
幸い、もしもを想定して、下には柔らかなクッション材のエリアがあったため、大事には至らなかったのである。
「あ、あの時はすみませんでした」
「落ちたの!静華さん?アハハっ、さすが!」
イケメンに笑われてしまった。
さすがとまで言われてしまった。
「あの時は驚いたよ〜。でも、おかげで、無駄だと反対された設備の有効性が証明されて、正直助かりました」
「凄いじゃないですか、静華さん。ラブさんのお役に立てたなんて!なっかなかないよっ!」
(真顔で言ってるし…凹むわ…💧)
きっと見えてる次元が違うんだ。
「私、もしかしてお邪魔かなぁ〜。ごめんね〜空気読めなくて」
(こちらこそ読めないんですけど。)
(ウィンクしはるし…😶でも…可愛い💕)
「い、いえ、まだそんなんじゃないですから」
今日初めて慌てた誠様。
「いいの、いいの。まぁ、ゆっくりしてってね〜じゃあ、失礼しました!!アハっ♪」
(音符♪ついてるし)
去っていくラブを見つめる二人。
(んっ?確か…まだ…とか言ってなかった?)
「本当に不思議な人ですよね、あの人は」
読み返す隙を与えない彼。
そんなこんなで(どんなだ〜っ!)
そのあとは、ひたすら仕事の話を、意外と熱く、いや凄〜く熱く語り合った。
「あっ、それはもう…でも、なぜハッピー不動産だと分かったのですか?」
暫くの間を置いて、彼は話し始めた。
「私の会社は岩崎建設と言って…」
「えっ!え〜っ!あ、あの日本一の岩崎建設なの!だから、あの時も…さっきも」
駅の警備員の態度の急変。
テラでの待遇。
全てが納得できた。
岩崎建設は、日本の建設業界のみならず、世界的にも有名な大企業で、その社長である岩崎重蔵(しげぞう)は、今や国政にも関与している程の人物であった。
「あ、でも…だとすると…」
「はい。ハッピー不動産は、ライバル会社になります」
「ら、ライバルだなんて、恐れ多いことを。ウチは小さな会社だし…」
「でも、業績はなかなかのものです」
「そ、そうなんだ。アハハっ💦私は自分に精一杯で、気にもしてなかったわ」
「あの日、君のスマホにハッピー不動産のマークが貼られてましたから。ほら、これ」
彼が、テーブルに置いた私のスマホを裏返す。
「あ、そういえば…」
入社時に部長から貰った社章ラベル。
「家ってのはなぁ、住む人が本当に安らげる場所でなくてはならない。そのために、精一杯の誠意を込めて働くのが、俺たちの使命だ!」
部長に感動し、貼ったラベルであった。
単細胞の私。
「分かりました。てことは…つまりは…」
「つまりは?」
イケメンの微笑み。
「大変失礼いたしました!!ほんっとにすみません。大企業の御曹司様に、なんて失礼なことを!」
穴があったら入りたい。
(ん?これはことわざだったかな…?)
どうでもいいことである。
「はは、分かりませんよ。この後このまま誘拐犯になるかも知れないですから。アハハ」
「もう!からかわないてください」
内心、誘拐されてもいいと思った私💦
そんなバカなことを考えてた時。
「誠さん❣️お久しぶり〜」
甘い声に、一瞬警戒。
「今、アメリカから戻ったんだけど、来てるって聞いたので、ご挨拶ぐらいと思って」
近づく気配に、向けない私。
(なになに?この感じ。聞いたことある声に…いい香り)
「ラブさん。ご無沙汰しています。相変わらず忙しそうですね」
「ら、ラブ〜っ⁉️」
思わず声が出てしまった。
(ほ、本物。マジマジまじィ〜💦)
「始めまして。ラブです。あら??」
化石になった私(干からびてはないっ!)。
「あなた、確か…去年のコンサートで、二階席から乗り出して、落ちた方ですよね?」
「あっ…」
熱が入り過ぎて、落下した記憶が蘇る。
幸い、もしもを想定して、下には柔らかなクッション材のエリアがあったため、大事には至らなかったのである。
「あ、あの時はすみませんでした」
「落ちたの!静華さん?アハハっ、さすが!」
イケメンに笑われてしまった。
さすがとまで言われてしまった。
「あの時は驚いたよ〜。でも、おかげで、無駄だと反対された設備の有効性が証明されて、正直助かりました」
「凄いじゃないですか、静華さん。ラブさんのお役に立てたなんて!なっかなかないよっ!」
(真顔で言ってるし…凹むわ…💧)
きっと見えてる次元が違うんだ。
「私、もしかしてお邪魔かなぁ〜。ごめんね〜空気読めなくて」
(こちらこそ読めないんですけど。)
(ウィンクしはるし…😶でも…可愛い💕)
「い、いえ、まだそんなんじゃないですから」
今日初めて慌てた誠様。
「いいの、いいの。まぁ、ゆっくりしてってね〜じゃあ、失礼しました!!アハっ♪」
(音符♪ついてるし)
去っていくラブを見つめる二人。
(んっ?確か…まだ…とか言ってなかった?)
「本当に不思議な人ですよね、あの人は」
読み返す隙を与えない彼。
そんなこんなで(どんなだ〜っ!)
そのあとは、ひたすら仕事の話を、意外と熱く、いや凄〜く熱く語り合った。