「なっちゃん!」
なっちゃんが学校に来てすぐ,私は自分から声をかけた。
なっちゃんは驚いた顔をしてから,とても嬉しそうに返事を返してくれる。
「おはよう!」
私はそれが嬉しくて,同じようにおはようと返した。
「今日は元気だね。なんかあったの?」
なっちゃんが駆け寄って,私にそう尋ねる。
「うん。昨日,山宮くんが助けてくれて……それに,久しぶりにすっごくよく眠れたの。なっちゃんも……私のために動いてくれてたんだよね」
ごめんねと御礼を言うと,なっちゃんは全然! と両手を前で振った。
「私なんて……寧ろたっつんの方がぶちギレてて……」
大事な身内,きっとそうやって辰馬くんは怒ってくれていたのだろう。
それなのに私には何も言わなくて……
なっちゃんはその恐ろしい様子を思い出したのか,ふるふると顔を青くしていた。
……ごめんね,普通に見たらあの人怖いよね。



