こんな溺愛,ありですか?

悔しそうな,懺悔みたいな言葉が宙を舞う。



「しーちゃんが日に日に弱っていくのも隣でずっと見てたし,なのにようやく現場押さえたと思ったらもうしーちゃんは限界だった」



言いきると,山宮くんはうつむいた。



「ごめんね,しーちゃん」



あぁ,日替りだ。

山宮くんの話を聞いて思う。



「山宮くん,日替りだよ。日替りだったの」

「え?」

「だから,女の子達」



1度来た子は,もう来なかった。

もし来ていたら,たかがあの回数ではすまなかったはず。



「山宮くんの,お陰。うちの学校広いのに頑張ってくれたお陰。守ってくれて,ありがとう」



私はそれよりも,ストーカーの方がずっと堪えてる。

男か,女か。何年生なのか,誰なのか。
分からないのがすごく怖くて。