こんな溺愛,ありですか?

「ひどいよ山宮くん」



そうだよ,山宮くんの言う通り。



「男の子の部屋なんて,慣れてないよ」



私はポツリと呟いた。

慣れてるのは,友達の,男子の部屋だけ。

山宮くんはなんか,そう言うんじゃないんだよ。

意識しちゃうの。



「~っごめん。ちょっとからかった」



私達の間に,微妙な空気が流れる。

わっ私のせい……だ。



「たっ食べよう! 山宮くんの挙げたのって,山宮くんが食べたかったやつだよね。半分ずつあげるから」

「え,いいの? しーちゃんのお金で買ったのに」

「うん。気にしないで」



でも,なんかそれって



「カップルみたいだね」



ストンっと私の隣に座る山宮くんに,じわじわと熱が顔に集まる。

声に,出てた!?