こんな溺愛,ありですか?

山宮くんの部屋は,結構生活感が溢れてる。

パーカーや漫画,他にも山宮くんらしいものが沢山おいてあった。

当たり前だけど……

お店とも真知さんとも違う山宮くんの匂いがする。

私は,今さらだけど男の子…山宮くんの部屋と言うものにちょっとドキドキした。



「…珍しい?」



突如山宮くんに声をかけられて,私の心臓が跳ねる。



「う,ん。珍しいって言うか,ぽいなって思って……柔らかそうな布団とか,ヘッドフォンとか」

「いや,男の部屋がって意味」

「えっあ……ごめん」



焦って捉え方を間違えた私は,恥ずかしくて蹲る。

こんなの,じろじろ見てましたって言ってるみたいなものじゃない!



「ふっ」



山宮くん,今,笑った?