アメリカから出られない!

ネックレスやピアス、ブレスレットなどたくさんの綺麗なアクセサリーが並ぶ店内には、おしゃれな女性たちが数人いて棚に並ぶアクセサリーを見ている。プレゼントを選んでいる男性の姿は少ない。

オーウェンは何故か私をチラチラ見ながら、ネックレスやブレスレットなどを見ている。そしてしばらく見た後、「綾音はどんなものを貰ったら嬉しい?」と聞いてきた。

「私が貰ったら嬉しいものか〜……」

ぶっちゃけ、恋をしたことがないので想像したことすらない。なので、目に止まったネックレスを指差して、「ネックレスかな」と言う。

「ん。わかった」

羽をモチーフにしたネックレスは、ストーンの色がたくさん種類があって、自分が選ぶとなると迷いそう。でもオーウェンは、すぐに水色のストーンのものを選ぶと、レジに持って行っていた。水色はオーウェンの目の色とよく似ている。

「綾音、これあげるから肌身離さずつけて」

店の外に出ると、オーウェンが袋の中からネックレスを取り出す。えっ、私のプレゼントを選んでたの?