「俺は、綾音のことを愛してる。初めて会った時から、ずっと綾音のことしか考えられなくて、ずっと俺のことを見てほしくて、こんな気持ち初めてでどうしたらいいのかわからなくて……。でも、愛してる!俺と付き合ってほしい!」

突然の告白に、時間が止まってしまったかのような感覚を覚える。こんな情熱的な告白をされるの、生まれて初めてだ。でもーーー。

「オーウェン、ごめんなさい。気持ちはとっても嬉しいし、驚いてる。でもオーウェンのことは、弟みたいにしか思えないんだ」

オーウェンはどんなに見た目がかっこよくても、やっぱり甘えん坊な弟にしか見えない。それに、もしも私がオーウェンに恋心を抱いていたとしても、私は彼に同じことを言っていたと思う。日本とアメリカなんて、あまりにも遠すぎる。恋がうまくいくとは思えない。

重い沈黙が訪れる。オーウェンは俯き、何を考えているのかわからない。だけど、私のせいで傷付けちゃったんだ。