「ベル、罠にステルスミサイルは使わないはず。この地球《ほし》の技術では、あのミサイルの弾道は分析できないから。HEAVENも油断しているはず。今は、このチャンスを逃すわけにはいかない」

そう言ったラブだが、共に戦う仲間たちを見渡し、唇を噛み締める。

(みんな、死なないで・・・)

「ラブ、バーン大統領が、NASA(ナサ)のアリゾナ基地へ指示をして、極秘衛星で監視している。くれぐれも気をつけてくれ。」

沈痛な面持ちで、ベルが告げる。

「了解。TERRA(テラ)の監視衛星は、熱源探知に切り替えて、可能な限り地下までの監視を!」

ラブはこれまでにも、世界的な危機を未然に防いでおり、バーン大統領とは、信頼し合った仲である。

「アイ、T2(ティーツー)、監視データから目を離さないで」

東京にある”基地”へ指示を出すラブ。

「OK!今のところは、何も異常はないぜ」

ティークと同じく、ラブを支える戦士、T2が応える。


(よし、いくよ)

ラブが合図を出し、部隊は前進を開始した・・・。