ほんとに?

え?

私はコテンッと首をかしげる。



「今,きすしたい」



それは,ええと



「うん。いいよ?」



むしろ,してくれるなら私は,嬉しいよ?

類くんは目を丸くする。

そして両手の平をおでこに持っていって俯くと



「っはぁぁぁぁぁっ」



と,大きく息を吐いた。



「百音,俺…考えすぎかな」



そうだねって言ったら,傷つけそう。



「……なにも考えないで傷つけるよりは良いんじゃないかな」

「今,明らかに言葉選んだよね」



でも,良いと思うのは本当。

私のこと考えてくれるの,すごく嬉しいし,そうしてる類くんは,すごくかわいいと思うから。



「じゃあ,しにくいからここ来て」