にっこりと微笑むそれは生前のヒトミそのままだった。


間違いない。


ヒトミだ!


僕は目を大きく見開き、ふらふらとヒトミに近づいた。


こんなに近くにヒトミがいるのにまだ信じられない。


僕は夢を見ているんだろうか?


途中で足を止めて自分の頬を思いっきりつねってみる。


痛みで涙がにじみ、ついでに笑顔が漏れた。


これは夢じゃない!


「ちょっとケイタなにしてるの?」


ヒトミが驚いたように声を上げる。


僕はへへっと笑って見せてヒトミ近づいた。