小さなガラスが割れる音はかき消されて、僕の右目にアイスピックが突き立てられた。
衝撃でその場から動くことができないまま、アイスピックが引き抜かれる。
真っ赤に染まった世界の中にヒトミが笑いながら立っていた。
泥にまみれたヒトミは右手にユウジくんの体を引きずっていて、それはすでに事切れていることが明白だった。
2、3歩後ずさりをした僕はそのまま尻もちをつく。
右目からボトボトと血が流れ出して止まらない。
電話はまだつながっているようで、いつまでも親戚の声が聞こえてくる。
僕は声を上げることもできず、四つん這いになって部屋へ逃げ戻ろうとした。
が、その背中を誰かが掴んだ。
誰が?
フーッという呼吸音と、腐敗臭、そして土臭さが鼻腔を刺激する。
ソレは鍵のかかっている部屋に入り込み、そして僕の背後にいる。
「ケイタ、アイシテル」
それは壊れた機械のようにガタガタとした声で言うと、後ろから僕の首に噛み付いたのだった。
END
衝撃でその場から動くことができないまま、アイスピックが引き抜かれる。
真っ赤に染まった世界の中にヒトミが笑いながら立っていた。
泥にまみれたヒトミは右手にユウジくんの体を引きずっていて、それはすでに事切れていることが明白だった。
2、3歩後ずさりをした僕はそのまま尻もちをつく。
右目からボトボトと血が流れ出して止まらない。
電話はまだつながっているようで、いつまでも親戚の声が聞こえてくる。
僕は声を上げることもできず、四つん這いになって部屋へ逃げ戻ろうとした。
が、その背中を誰かが掴んだ。
誰が?
フーッという呼吸音と、腐敗臭、そして土臭さが鼻腔を刺激する。
ソレは鍵のかかっている部屋に入り込み、そして僕の背後にいる。
「ケイタ、アイシテル」
それは壊れた機械のようにガタガタとした声で言うと、後ろから僕の首に噛み付いたのだった。
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