復活の村

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ケイタが出ていった玄関をしばらく見つめていたユウジは、小さく息を吐き出して自室へと向かった。


今から自分も荷造りをしないといけない。


隣町の親戚は、今日の午後ユウジのことを迎えに来てくれる予定になっていた。


当面必要なのは夏服と、教科書など授業で必要なものだけなので、後のものは全部置いていくことにした。


その方が度々この家に戻ってくることができる。


必要最低限のものを詰めたボストンバッグに、学生鞄。


それらを左右の手に握りしめて階段を降りていく。


古い家の階段はやけに急で、下手をすれば足を踏み外してしまいそうになる。


けれどもユウジはこの家で育ったのだ。


この急な階段だってなれたものだった。