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それから数日間は目も回るような忙しさだった。


両親の死体を放置するわけにはいかず、隣町から警察もやってきた。


しかし、事情を聞かれてもちゃんと説明することはできなかった。


蘇ってきた死者が殺したなんて、誰が言っても信用してくれないだろう。


そんな僕とユウジくんをみかねて、神主さんが警察にことの経緯を説明してくれた。


後から聞いた話しによると僕がユウジくんが出かけている間に何人組かの男たちが家に侵入し、2人を殺害したことにしてくれたらしい。


その惨劇をみた僕とユウジくんはまだ気が動転しており、説明できる状況ではないと言ってくれた。


警察官は神主さんの言葉を信用し、犯人探しを開始したらしい。


もちろん、その犯人は永遠に見つかることはないけれど、これでよかったのだと思えた。


「ユウジくんは、これからどうするんだい?」