ヒトミの死体は夜中のうちに埋葬されることになった。


そこに参加しているのは僕と神主さんとユウジくんの3人だけだ。


村人が集まることもなく、葬儀の手順を踏むわけでもなく、ただ棺桶に入れられたヒトミの体。


それはいつの間にか腐敗が進んでいて、少し触れるだけでも皮膚が剥がれて落ちていく。


最初ヒトミが死んだときの死化粧の美しさは、この死体にはなかった。


「ごめんなヒトミ……」


ヒトミがこんな姿になってしまったのは自分の責任だ。


重たい自責の念が胸に絡みついて離れてくれない。


「大丈夫。君のせいじゃない」


神主さんがそう言って僕の肩に手を置いた。