僕の話を聞くうちに神主さんの表情がこわばっていくのがわかった。


最初の優しそうな笑みは消えて口元が引き結ばれる。


「なんということを! あの花を盗んで自分たちの家に飾っただと!?」


途中まで話をしたところで憤慨し、勢いよく立ち上がる。


「それで蘇りのお守りまで貰って、池に行ったのか!?」


真っ赤になって怒鳴る神主さんに僕は切れ切れになりながら「そうです」と、返事をした。


ここまでの剣幕で怒鳴られるとは想像もしていなかった。


同時に、自分がどれだけのことをしでかしてしまったのか、脳天を殴られたような衝撃で理解した。