チャイム音だけが虚しく聞こえてくる。


どうしよう。


神主さんがいなければ僕たちにできることはもうなにもない。


誰かの手を借りなければヒトミを止めることはできないのに……。


絶望的な気分になった時、後方から足音が聞こえてきて僕たちは振り向いた。


「私になにか用事かい?」


懐中電灯を片手に持った神主さんが、僕たちへ向けてそう訪ねたのだった。