復活の村

あぐらをかいて座るその体は筋肉質で、よく鍛えられていることがわかった。


僕は無意識のうちにゴクリとツバを飲み込んでいた。


レスラーじゃないんだから対決をするわけでもないのに、そんな気持ちになってくる。


しかもこの対決は僕の負けが確定している試合だ。


そんなことを考えていると、横のふすまが開いて老婆が現れた。


「ヒトミちゃん、おかえり」


老婆は僕へ視線を向けて、それからヒトミへ声をかけた。


「ただいまおばあちゃん。この人がケイタくんだよ」


父親よりも先に祖母に挨拶することになってしまった。


でもまぁ、年の順番で言えば正解か。


グルグルと焦る頭で考えながら自分で勝手に答えを出す。


「まぁ、足を崩して座りなさい」


挨拶を終えると父親が相好を崩して声をかけてくれた。