復活の村

「はいはい」


トントンと足音を響かせて出てきたのは、ヒトミと同じように色の白い女性だった。


目元がヒトミにそっくりで、クリッとしていて大きい。


その人はヒトミのお母さんだとすぐにわかった。


僕は背筋を伸ばして「はじめまして」と、挨拶をする。


緊張でどうにかなってしまいそうだったけれど、ヒトミの母親は穏やかな笑顔を浮かべてくれた。


「あなたがケイタくんね? ヒトミから聞いているわよ」


どんな風に伝えられているのか気になったけれど、悪くは言っていないはずだ。


「さぁ、入って。お父さんも待っているから」


そうやって促されて向かった先は客間だった。


一枚板の低いテーブルにふかふかの座布団が用意されている。


その一番奥似貫禄のある男性が座って僕のことを待っていた。


あれがヒトミのお父さんのようだ。