こんなに可愛い奥さんをもらうことができるなんて僕はなんて幸せ者なんだろうか。


僕はそっとヒトミの体を引き寄せた。


田んぼや畑に人の姿は見えない。


あったとしても、今の僕は気にしなかったと思うけれど。


「ちゃんと言うよ。僕と結婚してください」


ヒトミは僕の腕の中で、蚊の鳴くような声で承諾してくれたのだった。