「俺ら、なにを比べてるんだろーな。べつに一緒でいいのに」
「ほんと、ですね。ムキになっちゃいました」
お互い顔を見合わせて、クスッと笑った。
先輩が笑うと、いつも以上にかっこよくて、どきどきした。
「俺さ、これだけは断言できるんだ」
先輩が、私の髪の毛を一掬いして、そこへ片付けたあと。
「一生瑠衣のこと、好きだ」
「せんぱ……」
チュと私の唇に軽く触れる。
「そう思える女の子──瑠衣に出会えて、ほんとによかったと思ってる」
どきどきが止まらない。
先輩の言葉は、まるで魔法みたい。
私のことを幸せにしてくれる。
「瑠衣のお菓子最初に食べたのが俺でよかった。他のやつが食べたら絶対瑠衣のこと好きになってるし」
お菓子を食べたからって私のことを好きに……?
「それは、ないと、思いますけど」
「いーや。絶対にある。だって俺が瑠衣のお菓子食べて胃袋掴まれたんだからな」
それは、先輩だけじゃないのかな……。
でも今思うと、それってすごく奇跡みたい。



