でも、勇気がないからできなくて……。
「私、幸せ者ですね……えへへっ」
好きな人と両想いになれた、奇跡。
私には、もったいないくらいかっこいい彼氏。
「なにそれ、すげー可愛すぎる」
ぎゅっと抱きしめられて、
「あー、まじで早く瑠衣は俺の彼女だって叫びたい」
耳たぶに、軽くチュッとキスを落とす。
先輩は、たくさんキスをしてくれる。
それは、愛情の証みたいなもので、すごくすごく嬉しくなる。
私がまだ先輩の彼女だと言えないのは、私に勇気がないから。
先輩の隣に並ぶのが、ほんとに私でいいのかなって自信がないから。
でも、恋をして好きを知ると、人って欲張りになるみたい。
「私も……早く先輩のこと彼氏って、言いたいです……」
私に、こんなに嫉妬心があったなんて知らなかった。
恋って、ほんとに不思議。
「それ、ほんと?」
「は、はいっ……!」
「あー、やべ。ほんと俺、幸せすぎ」
先輩は、さらに私のことをぎゅーっと抱きしめる。



