「あー……もう、ほんと可愛すぎ」
ぎゅーっと抱きしめられて、恥ずかしくなる。
でも、すごく嬉しくて。
「そんなこと言われたら、またキスしたくなるんだけど」
先輩のキスは、すごくすごく優しいから。
「私も、ですっ」
またしてほしいって思っちゃう。
私ってば、少しハレンチになっちゃった……?
「ほんとにいいの。せっかくリップしてるのに」
うそっ、先輩にバレてる……。
少しでも先輩に可愛いって思ってもらいたくて、髪の毛をアレンジしてみたり、色付きリップで少しでも大人っぽくしてみたり。
「普段は、こんなの付けてなかったよね」
「うっ、それは……」
どうしよう。なんて誤魔化そう。
「もしかして俺のため?」
真っ直ぐ見据えら先輩の瞳。
透き通っていて、すごく綺麗で。
「……先輩のため、です。可愛いって思ってほしくて……」
嘘なんかつけなかった。



