「ほんっと瑠衣っていちいち可愛いこと言うよな。てことで、はいこっち向いて」
腕を緩めると、くるりと向きを変えられて。
今度は向かい合わせになる。
「瑠衣が可愛すぎるせいで我慢できなくなったから、瑠衣が責任とってね」
へっ……。私が責任を取る?
「あの、先輩……それってどういう……」
困惑していると、近づいてきた先輩に反応するのが遅れてチュっと軽く触れる。
ひゃあぁ…っ。
「こういうこと」
ペロッと舌で自分の唇を舐めて、口角を上げた先輩。
色っぽくて、どきどきが止まらない。
「あの…っ、せんぱ……」
先輩のはじめてが嬉しいとは言ったけど、これはちょっと私には手に負えない気がする……。
「前に俺と約束したこと覚えてる? 俺の言うことなんでもひとつ聞くっていうあれ」
あっ……。たしかにそういう約束したかもしれない。でも、どうして今それを……
「この前は俺が我慢できずにキスしたけど、今度は瑠衣からしてよ、キス」



