「でもでもっ、先輩から声をかけられるのがレアなの! レア!」
普段は落ち着いたお姉さんみたいな存在のつばきちゃんが、すごく興奮してる。
「そう、なんだ……?」
「そうだよ! ファンならみんなわーきゃーとか騒いでるレベルだから!」
わーきゃー……。そんなに平野先輩ってすごい人だったんだ。私、知らずに声かけちゃったけど大丈夫かな。
「瑠衣にももっと先輩のすごさ伝わってほしいのに……ああっ、もう、じれったい!!」
「つばきちゃん落ち着いて……」
「これが落ち着いてなんていられないよ!」
つばきちゃんのキャラが崩壊しているような気がして、思わず苦笑い。
「それで他にはなにか言われなかった?!」
──ギクッ。
つばきちゃんってば、鋭い……。
「な…なにも言われてないよ?」
目を合わせていたら嘘がばれてしまいそうだと、目を逸らす。
「あ、目逸らした! 絶対怪しい!」
うそっ、もうバレちゃった……?



