「あー、でもいいなぁ……先輩に声かけられた瑠衣いいなぁ、羨ましい!」
両手を握りしめて、目をうるうるさせるつばきちゃん。
コロコロと変わる表情や態度に、私の心は追いつかなくなる。
「それで結局さっきはなんの用事だったの?」
思い出したようにハッとすると、つばきちゃんの熱量が落ち着いて今度は私の言葉を待つ。
どうしよう……。こんなに先輩のこと語るつばきちゃんに話しても大丈夫かなぁ……。
でも、私ひとりじゃ不安だし。
「あ、実はね……」
つばきちゃんには言っておいた方がいいと思ってそれから私は、少し前の放課後に中庭で先輩を見かけたこと、お菓子をあげたことを打ち明けることに決めた。
「──…っていうことがあったんだよね……」
つばきちゃん、どう思ったかな……。
怒ったりしてないかな。ちょっと心配。
「へえ、そうだったんだ! そんな出会いがあったなんて瑠衣ついてるじゃん!」
あ、あれ……? 全然怒っていない。というよりは、むしろ……



