それから連れて来られたのは、校舎裏だった。
「なんで連絡返してくんねーの。俺、瑠衣に何かした?」
「それは……」
先輩、どうして気づいてくれないんですか。
「俺、瑠衣に嫌われるようなことした? 教えてくれねーとわからないんだけど」
もう、やだっ……。どうして私が責められてるのかも分からないし、先輩がそんなことを言うのかも分からない。
もうなにも……考えたくない。
「……ほんとに分かりませんか?」
胸に手を当ててみたら、きっと分かるはずなのに。
先輩は考えることを放棄して、答えだけを求める。
そんなの……ずるいっ。
「瑠衣は、なにを言ってんの。俺に分かるように言ってくれよ」
私の手首をぎゅっと握りしめる。



