Rainbow Baby

そんな母の考えが変わったのは、お腹の中に小さな命が宿ったとわかった時でした。ドラマなどでは、食べ物の匂いで吐いて「妊娠?」と疑うシーンが多いですが、実際は生理が来ていないので病院に行ったら発覚することが多いそうです。

母が妊娠していることを知った時、父はとても喜んだそうです。そして結婚することになったのですが、検診で赤ちゃんを育てる袋が成長しないことがわかりました。

その赤ちゃんは、流産することになってしまいました。この時、二人が何を思ったのかはわかりません。ですが、命を失った重みは何よりも大きな傷になったのではないかと思います。

その赤ちゃんは、まだ臓器もしっかりできておらず、性別も男の子なのか女の子なのかわからないほど小さかったそうです。どれほどの大きさかというと、苺ほどの手のひらに乗ってしまう大きさだと教えてもらいました。

その後、赤ちゃんを二人は失ったのですが、そのまま結婚をすることになりました。