「そんじゃ、これはいらねぇんだな」
意地悪な顔をしてチョコを見せつける陸斗に「うっ」と眉を寄せる。
「ずるいよ、それは」
「ならノート見せろよ」
「全然話の次元が違う」
「交換条件。どうすんだよ?」
まるであたしの答えがわかっているかの様な笑みを見せる陸斗に悔しくなる。
だってそのチョコは今人気で。どこにも売ってなくて、ずっと食べてみたいなと思っていたから。
だけどもう何度も陸斗からは同じ事をお願いされているし、いい加減学習しなよとも思う。
それにこんな卑怯な手を使う陸斗にムカついてしょうがない。
「どーすんの、柑奈」
「⋯⋯わかった」
結局、甘いものには勝てない。



