「薫くんは⋯、その⋯、」
さっきまで自業自得だなんだ言っていたあたしがいきなり口篭るもんだから不審そうな目をした陸斗が「何だよ」と呟く。
嗚呼、言ってしまってもいいんだろうか。
迷うけれど、別に相手は陸斗だし、⋯ホントの事だし、と、おずおずと口を開いた。
「薫くんは⋯、陸斗と違うもん⋯」
その言った瞬間、陸斗の瞳が揺れた事に、俯いていたあたしは気付けなかった。
あたしが顔を上げて気まずそうに陸斗の顔を見た時にはもう、陸斗の顔は肩頬をピクピクと動かしていて、「言うじゃねぇか、お前も俺と同じ部類だろうが」と、あたしのおでこを小突いていたから。
隣で「馬鹿」と言った趣里の言葉は、あたしと陸斗、どちらに向けたものなんだろう。



