蕩けるようなキスに、身体が溶けていくような気さえしてくる。
ついさっきお風呂から上がったばかりの薫くんの髪の毛はちょっと濡れていて、冷たい感覚が頬を刺激した。
何度も交わる唇がやがて下に降りていき首筋に辿り着いた時、擽ったくて思わず首を窄めた。
だけど擽ったい、なんて思うのはほんの一瞬だけ。
すぐに擽ったいとは違うゾクゾクした感覚に「⋯っ、」声にならない声が出た。
「柑奈」
そして薫くんの唇が鎖骨あたりに来た時、チクッとした痛みが走った。
⋯キスマーク。
翌朝鏡の前に立った時にそれを確認してしまうと何だか恥ずかしくなるけどあたしは薫くんにつけられるそれが好き。
薫くんのもの。って、そう言われているみたいで嬉しいの。
そして何より、キスマークをつけた後の薫くんの満足そうな表情が好きなの。



